乗り物のつわり対策
仕事で通勤している人や、日常的にバスや電車を利用する人は、つわりのときに乗り物を避けることができません。そうでなくても車酔いしているような気持ち悪さが一日中続いている状態ですから、乗り物に揺られることはつわりの悪化原因となります。かといって、乗らないわけにもいきません。
妊婦であることを示すマタニティーストラップを身につけて周囲の理解を促す方法があります。妊娠届けの提出時に配布する市町村もありますし、妊娠関係の雑誌の付録やプレゼントなどで手に入れることは容易です。これを見かけた人が、積極的に電車やバスで席を譲ってくれる社会であってほしいところです。つわりがひどい妊娠初期は見た目には妊娠しているように見えにくかったり、ストラップが小さいことから気づかれなかったり、現状では広く活用されている状態ではありませんが、一人一人が身につけていくことでこれから社会に認知されていくことを期待したいものです。
手首から指を2本横にして置いた下辺りに宵止めのつぼがあります。自分で押しておくことはなかなか難しいので、つぼ押しのリストバンドの利用が便利です。車酔いや船酔いにも使えるので、車用品店などにおいてあります。においに関しては、マスクで防いだりミントの飴やガムでごまかす方法があります。爽快感があるシップですが、インドメタシンは動物の内服実験において胎児異常が引き起こされているので注意を要します。内服するわけでもないし微量だから大丈夫という見解もありますが、部分的に冷やすなら保冷剤の使用がお勧めです。
やはりなんといっても電車やバスが混まない時間帯を選ぶことが大切でしょう。時差出勤の許可が取れると助かります。また、無理をして乗車を続け倒れてしまっては取り返しのつかない事態も招きかねませんから、くれぐれも具合が悪くなってきたら無理をせず途中下車することを心がけてください。