水分はこまめにとろう
水分の補給は脱水症状を招かないために、もっとも注意を要するものです。脱水症状に陥ると、母体も赤ちゃんも危険にさらされることになります。何を食べても吐いてしまうときは水分も取れないことが多いものです。においにも敏感になっているときですから、飲み込めるものも限られてきます。喉が腫れぼったかったりするときは熱を持っていることもあります。そんなときには冷たいものの方が一般的には好まれるようです。
飲み込むのが大変なときは、小さな氷を作っておいてなめるようにしてください。氷が解けるペースですと自然に少しずつ飲み込んでいけますし、冷たい感覚が吐き気から気持ちを少しでもそらしてくれるでしょう。氷のにおいも気になるようなら、凍らせる前にレモンやライムを入れてください。さっぱりした爽快感があります。
においは温かいものの湯気に含まれて感じることが多いことからも、冷たいものはにおいがあまり気にならなりません。何も食べられないときの水分は、もちろんただの水よりもスポーツ飲料や果汁、野菜ジュースなどの栄養価の高いものの方がいいことはいうまでもありません。凍らせて冷凍庫に常備しておくのもいいかもしれません。また、少しでも食べられるときは、トマトやスイカなどの水分の多い野菜や、エネルギー補給用に市販されているゼリーなどがお勧めです。
また、水分の不足は便秘を招くことになりますから、脱水症状が心配ない人も水分の補給は意識して行うようにしてください。どうしても水分さえも取れないという時は、無理をしないで病院で点滴を受けてください。自分だけでがんばり過ぎないように気をつけましょう。