仕事や家事などを無理しない

無理をしない、というのは、案外難しいことです。妊娠初期はお腹もまったく出ていないし、外見的には妊娠していないときと変わりません。それに先立ってつわりは始まりますから、つわりの苦しさは自分から表現しないと誰も気づいてはくれないものです。そんな時は誰だって無理をしてしまうものなのではないでしょうか。安定期になって赤ちゃんが確実にお腹の中で育ってくるまで、親しい間柄ではないと妊娠を明かさない人の方が多いと思います。そしてつわりは安定期には大多数の人が終わるのです。

 

自分がつわりであることを周りが知っている家の中では、つらかったら休むことを強く意識しましょう。休めば元気になりますから、少しぐらい家事を先延ばししてもいいでしょう。仕事をしている人は、仕事上のつながりがある人には、きちんと妊娠を知らせて理解してもらうように努め、赤ちゃんのために体を大事にしてください。

 

休めば元気になる人や、仕事を続けられる人は、つわりは中程度といえます。動けないくらいにつわりが重い人は、「動けないのは仕方ない」としっかり腹をくくってじっとしていてください。やがて動ける時期が来ますし、これから赤ちゃんを授かり、赤ちゃんの人生も受け止めていくお母さんの訓練と考えて、自分の現状を受け入れましょう。つわりの時期は、家の中が多少汚くなっても、料理ができなくっても仕方ない、できる人がやってくれればいい、そのくらいの気持ちでいいのです。