眠気が強くなる
妊娠した途端に、寝ても寝ても眠くてたまらなくなってしまうことがあります。これも、つわりの一種です。妊娠すると分泌される黄体ホルモンが原因と考えられます。黄体ホルモンは妊娠を維持していく上で不可欠なものなのですが、麻酔のような作用があり体の動きが鈍くなったり強い眠気を感じたりするようになります。いくら寝ても寝たりないようになり、12時間、16時間眠ってもまだ眠いというケースもあります。
病気ではなく一時的な生理現象ですから、眠れる環境にある人は、眠ってしまうほうがいいでしょう。つわりの時は眠れないという人もいますから、眠れることは体の休養が取れていいことです。けれども、仕事をしていたり、上の子の世話があって寝てはいられない人にとっては、耐え難い苦痛になることもあります。
強い眠気に襲われるというつわりは社会の中であまり認知されていません。単なる疲れと周囲が思っているうちはまだしも、だらけているようにも見えてしまいます。仕事をしながら眠ってしまうことが許される職場はなかなかないでしょう。また、周囲に説明しづらく、説明しても共感してもらえるとは、妊娠した本人がおそらくは思えないのではないでしょうか?働きながら眠気のつわりを耐えてるのはとても大変です。また、車を運転している時は特に、眠気を感じたら駐車して休むように強く意識していないといけません。自衛手段としてガムや飴で眠気を紛らわす他には、できるだけ眠る時間を作るしかありません。