においに敏感になる
つわりが始まると、ほとんどの人はにおいに敏感になります。特に湿気を含んだ温かいにおいで吐き気を催すというケースが多いようです。ご飯の炊けるにおいや料理をしているときの湯気、お風呂のにおいなどがもっとも身近にあるものでしょう。また、生ごみやタバコ、ガソリンのにおい、スーパーマーケットでの生魚や生肉、また、人ごみそのものの空気がたまらない人もいます。このように考えると、人の生活そのものとにおいは切り離せないもののように見えます。
においのある空間にいることは、つわりを悪化させてしまいます。できるなら気分が悪くなるにおいには近づかないほうがいいのですが、圧倒的に主婦が多いと考えると、食事の支度から解放されることはとても難しいことです。もちろん、夫が家事を替わってくれたら、それほど望ましいこともないのですが、仕事から帰宅して家事をこなして妻をいたわることも、とても難しいことでしょう。
つわりの時は、家事がきちんとできなくても仕方がないとあきらめましょう。家の中が散らかっていたり汚れていたとしても、さしたる支障はありません。ご飯はお弁当だって出来合いのお惣菜だっていいのです。買い物に行くのが大変ならば、生協や半調理品の宅配を利用しましょう。今は出来合いのものイコール添加物を使った良くないもの、というようなことはありません。品質のよい物を揃えている信頼できる業者もたくさんあります。まだつわりが始まっていないけれどこれから、という人も、ぜひ友達や近所の人に尋ねたり、雑誌やインターネットなどで、いざというときに頼れる業者を見つけておいてください。出産が終わってからも、きっと役に立ってくれるでしょう。