吐き気・嘔吐の症状

吐き気と嘔吐は、つわりの中でももっとも良く見られる症状で、ほとんどの妊婦が経験するものです。一日の中でも特に吐き気を感じる時間帯が決まっている人や、一日中ずっと気持ちが悪い人、空腹で吐き気を催す人や、食べて吐いてしまう人、またはその両方など、人によって症状もさまざまです。においに反応する人、おしゃべりやあくび、歯磨きでも嘔吐を催す人もいます。

 

吐き気や、実際に食べても吐いてしまうことで、もっとも注意を要することは、知らず知らずのうちに脱水症状や飢餓状態に陥ってしまうことです。つわりの期間の間はとにかく気分が悪いので、脱水や飢餓の状態になっても単なるつわりだと考えて我慢してしまうケースもあります。がんばり過ぎないように気をつけなければなりません。一日に5〜6回吐いてしまう、ということはよくあるケースで、10回以上も吐いてしまい夜も眠れないという人もいるほどです。毎日車に酔っている、毎日二日酔い、なんていうことは男性には想像することも難しいのではないでしょうか。

 

また、つわりによって水分や食物を摂取できなくなると、便秘になりがちです。妊娠するとホルモンバランスの変化により、便秘や下痢になりやすいものですが、つわりで食べられないと余計に、便秘しやすくなってしまいます。つわりは病気ではありませんが、病院や保健所で相談することによって、自分の知らなかった対処法を教えてもらったり、点滴を受けて症状が治まることもあります。症状が重ければ入院して、点滴で水分や栄養の補給をしつつ休息を取る方法もあります。つわりのつらさを我慢しすぎずに、専門家に相談しましょう。